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生きることに不安はない、ただし。

あんまり“誰かに読んでもらう”を前提としていない備忘録。老後の貯金だけを目標にあと何十年も働くとか無理そうなので。

Sexual Minority Report

本当は、もっとちゃんと、整理してから書くべき内容なのだろうと思うけれど、時間が経つと自分の中で今感じているもろもろが薄れてしまうだろうから、書き留めることにしました。

手帳にでも書いておけばいいのかもしれないけれど、自分を知らないどこかの誰かに聞いてもらいたいという思いがあって、ここに書く。

 

自分の不勉強を恥じるばかりですが、セクシャル・マイノリティといえばいわゆるLGBTのことを指すものだと思っていました。だから自分が、マイノリティだとは思ったこともなかったのです。

そこに突然現れた、Asexual/non-sexualという概念。まじか。そういうカテゴリーがあったんだ。この概念を知った瞬間、私はセクシュアル・マイノリティになりました。自己申告だけれども。やっと「着席!」って言われた気分。

そうしたら、今まで誰にも言えなかったことを、言ってもいい気がしてきた。まとまらないけど。

 

・性的欲求がないということ

性的欲求がないというと、セックスしたくないということだな、と思われがちですが。

それ以前にまず、キスの意味がわからない。「どこから始まった習慣か知らないけど、みんな映画とか漫画で『恋人同士はキスするもの』だと刷り込まれてるからしなきゃと思うだけなんじゃないの?」って本気で思ってました。未だに思ってるけど。「キスしたい」が身体のどこからか湧いてくるというのがちょっと理解できない。

さらに「手をつなぐ」という行為なんですけど、これも理由がよくわからない。これはまぁ、性的なものではないかもしれない。おそらく、「私たちは恋人同士です」ということを外部に提示するという意味合いも強いと思うので。あと、寒いならわかる。

「セクシー」という形容詞がよくわからないのも性的欲求がないせいなのでしょうか。どうなんだろう。

 

・恋愛感情

恋愛感情がないわけではないと思っていたけれど、人とは少し違うな、とは感じていました。というのも「綾野剛が好き!」の"好き"と「同じクラスの山田君が好き…」の"好き"に差がないのです。だから「山田君が好き...」も3日で飽きてしまったりします。

性的欲求がない→付き合う必要がない→ならば一般人でも芸能人でもどっちでも同じ、といったロジックなのかと思いましたが、そもそも私が"恋愛感情"だと思っているものももしかしたら怪しいかもしれない。この辺がAsexualとnon-sexualを分けるらしいけど、今のところ自分をどちらかに割り振る必要性はあまり感じないからいいや。

恋愛相談に乗れない、というのも昔から自覚してきたことです。愚痴のような相談だったら、本気で友達を心配して(しかし恋愛というものに振り回される彼女を少なからず軽蔑して)、「別れればいいのに」としか答えられない。「好きなんだけどどうしよう」といった類の相談には「好きなだけじゃダメなの?告白とかしなければ一生好きでいられるよ?」みたいなことしか言えなかったため、もう20歳くらいの頃には誰も相談してくれなくなりました。

恋愛でボロボロになってしまった友達とかみると、本当に心の底から可哀そうに...と思う。恋愛なんかするからだよ...って。

 

・性嫌悪、は少し違う

かつて、"性嫌悪"という単語を見つけていくつかインターネット上の記事を読んでみたことがあるけど、なんか違うなと思った。

自分がしたくないだけで、漫画とか映画で観てもなんとも思わないし。潔癖とか汚いとか、そういうんじゃないんだな。それと、記事の中で一番気になったのが「治療法」とか「カウンセリング」といった単語。そういう性格なだけで、病気じゃないのにな。なんかこう、とにかくこれではないなと。

 

・性嫌悪の人とnon-sexualの人は大変だろうなと思う

好きな人がいて、その人が自分を好きでいてくれるのに、性的な嫌悪感があることもしくは性的欲求がないことが問題になってしまう。これはとても辛いと思う。まぁ価値観の違いって言えば価値観の違いだけど。

多分私はAsexual寄りなんだと思うんだけど、家庭が欲しいとか子供が欲しいと思わない限り、Asexsualってそんなに困らないんだよね。多分。むしろ早いうちに自分は将来結婚しないなってことがわかるので、経済的な安定のために資格をとったりできる。幸い、私の両親は孫の顔が見たいとか一切言わないし、同居しているので私も寂しい、家族が欲しい、とか思うこともないし、実は、特になにも困っていない。

 

・理由がなくてもいいんだ、という安心感

「セックスしたくない」って言いにくいんですよね。「なんで?」って聞かれるから。なんで?って聞かれても。君がグリーンピース嫌いなのと一緒だよ、って言っても理解されないから。理由がないことに罪悪感のようなものを感じていたけれど、理由がなくてもいいんだ!と思えたのは嬉しい。

今まで3人付き合った人がいたけれど、「セックスしたくない」を理解してくれたのは1人で、とても寛容で柔軟で頭のいい人だったので、なら別れるしかないねってすぐ納得してくれた。今でも一番いろいろと話す友達だから、彼にだけはどうやら私はAsexualと呼ばれる性的指向だったみたい!って伝えたい。

 

・自分を説明することばを手に入れた

説明する機会とかほとんどないとは思うけれど。今まで一言で説明することは不可能だったから。上に書いたことを全部言わなきゃいけなかったので。

自分がマイノリティと言われるものだと知って初めて思ったけど、多分、誰かに「理解して欲しい」って気持ちはない場合が多いのでは。わかんないけど。そうじゃなくてどちらかというと「知ってほしい」と思っているのではないのかな。私はそうだ。「そうなんだ、ふーん」が正解。

 

書き散らかしてしまった。全体を文章にするには少しまだ興奮気味のようだ。別に自分に名前がついたからといって今日から何かが変わるわけではないのだけれども、名前を聞かれたとき、名乗ることができるというのは悪いことじゃない。今のところ。

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